他人事ではない、高齢者の犯罪
今日は蒸し暑い中、渋谷駅から宮益坂を登り、ウィメンズプラザへ、講演を聞きに行きました。
テーマは、高齢化がもたらすら社会病理、
と、これだけだと、訳か分からないですね、
要するに、認知症が、高齢者の犯罪に関連していると言われ、高齢犯罪者の取り扱いは、若い人と同じではなくて、別の取り扱いをすべき、と言うような話です。
こういうと、自分には関係ないやと思う人がいると思ったのか、冒頭の講演者がおっしゃるには、今時、クソがつく真面目な方以外は、自分もそうなっちゃうかも?と思ったほうが良さそうでした。
社会の無関心が高齢者の犯罪を増長させる
かつては世間の目が厳しく、また、同居する家族に迷惑をかけちゃいけないと強く意識しており、それが犯罪抑制に効果があった。
しかし、今は、隣は何をする人ぞと無関心、家族のいない独居老人も大勢います。
もともと、人が見ていなければ、ズルをしてしまう人だと、認知症がはいるとますますルーズになり、また、他人の目が気にならない人も、誘惑に勝てず、つい、万引きしてしまうようです。
犯罪全体は減少傾向、しかし、増加する高齢者の犯罪
少子高齢化の影響で、全国の刑務所はガラガラです。
犯罪自体は減少傾向ですが、その中で、高齢者の犯罪が社会問題になっています。
犯罪と言っても、ほとんどが万引き。
しかし、万引きなら大目に見てくれるはずもなく、度重なれは、刑務所行きと言うことも。
多くの例で、次はもう刑務所だよというまで、事態の深刻さを認識できないといいます。
また、刑期を終えて出てきてから、迎えてくれる家族もなく、福祉施設は入所を断られと、さらに苛酷な老後生活が待っています。
高齢化と認知症が触犯行為の原因なので、自助努力も限界があると、かなり深刻な問題です。
そう言った中で、開催されたシンポジウム。
問題解決に向け、弁護士や福祉職、私のような更生活動に取り組む者(私は保護司です)と、職種の垣根を超えて、みんなで力を合わせて取り組みましょうと言う内容でした。
自分より年上の対象者の更生保護に取り組む保護司は大勢います。
認知症予防は、頭と体をしっかり使うこと
講演者が付け加えたのは、認知症予防は、やはり、頭と体をしっかり使うことだそうです。
研究結果でも有為な差が出ているそうです。