進む西東京市のDX(デジタルトランスフォーメーション)
新型コロナウイルス蔓延を機に、日本中で急速にデジタル化、オンライン化が進んでいます。西東京市においても、市の組織に新たに「(仮称)デジタル戦略推進係」を設置し、全国の自治体で同時に進められていく情報システムの標準化・共通化、に対応していきます。あわせて、行政手続きのオンライン化を加速させ、同時に、事務等の改善も進めていきます。
DXに事務改善は不可欠
システムの共通化やオンライン化だけにとどまらず、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めると言っている以上、事務等の改善も不可欠なのは、自治体も民間事業所と同様であります。つまり、デジタルに置き換えるだけでなく、デジタル化の恩恵を最大限生かせるよう、事務等の改善も不可欠となります。わかりやすく言うと、デジタルのメリットを活用して事務作業を合理化・簡素化することです。その具体例が、「書かない窓口」です。
転出入届の「書かない化」で、ちょっぴりラクラク
西東京市では、現在、転出・転入のワンストップ化を進めています。マイナンバーカードを使って届け出をすると、転出届の内容が印字された転入届を受け取ることができ、これを転入先にマイナンバーカードとともに持参すれば、手続きが終わるそうです。来年度より実施されます。
記載台がなくなった北見市
しかし、先進自治体である北海道北見市では、さらに進んだ「書かない窓口」を実施しています。
北京オリンピックで銀メダルを獲得したカーリング女子ロコ・ソラーレの地元・北見市では、2009年から、画期的な「書かない窓口」を実施しています。
証明書の請求や住民異動の届け出などをするために市役所に来ると、必ずと言ってよいほど、書かされるさまざまな書類。複数あれば、住所、氏名などくらいは1回書くだけで済ませたいと、誰もが1度は考えたことがあるはず。
その「できたらな」を、北見市は実現しました。
北見市では、市役所の中に記載台はありません。その代わり、窓口の職員が来庁者から本人確認書類の提示を受けるなどして、その情報を元にシステムで対象者を検索するとともに必要な証明書や届け出内容を聞き取りし、申請書や届出書をパソコン上で一緒に作成するそうです。
そして、このやり方のほうが、事務時間削減につながっているのだそうです。
ぜひ、西東京市でも、導入に向けて、一層の努力をお願いしたいです。